1,日本を訪れる中国人の所得水準はどの程度なのでしょうか。
(佐野)世帯年収が10万元(約200万円)を上回る層が急増している。中国人の全人口13億人のうち、10万元の所得水準を超えるのは約2億人。10万元あれば、個人旅行は難しくともツアー旅行には参加できる。北京の場合、1人当たりの平均年収は4万5000元程度。日本を訪れている人の割合は約2%だ。
1人当たりの所得が2万5000元ぐらいだとビザの発給を受けることができる。内陸部でも2万5000元~3万元の所得を手にする人が増え、日本を訪れるようになった。
2,医薬品や日用品などが人気を集めている。根底にあるのは中国製の医薬品に対する不信感だ。中国へ行って某都市の薬局チェーンを運営している社長に会ったら、「日本製の医薬品を使いたい」と言っていた。中国製の医薬品に対して「期限切れのおそれがあるのではないか」「何が入っているかわからない」といった不安が強いようだ。
3,日本に来ている人の大半は20~30代の女性。このため、日本人の使う化粧品を買いたいと思っている人も多い。オシャレにはおカネを惜しまない傾向がある。ノンシリコンのシャンプーも流行している。「中国にある欧米ブランドのシャンプーは髪がベタベタになるが、日本のノンシリコンのシャンプーを使うとサラサラ」といった反応がある。
4,日本へ来たいと考えている人はまだまだ多い。昨年(2014年)、海外旅行をした中国人は約1億人。このうち、日本を訪れたのは240万人強にすぎない。それを踏まえれば、ポテンシャルは大きいのではないか。
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— Makoto-N (@niyata2807) 2015, 7月 26
【新着情報】: 6月の訪日外国人数は51.8%増の160万2000人、1-6月累計は前年同期比46%増の914万人。 http://t.co/OxvFbOXbEN
— アセットアライブ (@assetalive) 2015, 7月 22
中国人観光客が日本で大量の土産物を買う現象は、円安や消費税の免税品目拡大が追い風になった。2014年に日本を訪れた外国人客は約1341万人と過去最高だったが、中でも中国人は前年比83%増の約240万人で、主要国で最大の伸び。日本での中国人の旅行消費額は前年比2倍の5583億円(全体の27.5%)で、1人当たりの支出額は約23万円と、米国(約17万円)、台湾(約13万円)、韓国(約8万円)を上回った。欧米の観光客は6〜7割を宿泊や飲食に費やすのに対し、中国人は6割が買い物代。「カメラ・ビデオカメラ・時計」「電気製品」「化粧品」の人気が高い。2月の「春節」休暇で日本を訪れた中国人の消費は主要百貨店の売り上げを軒並み押し上げた。
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— TAKA-13 (@xxTAKA13xx) 2015, 7月 18
中国の4~6月期GDPは7月15日に発表されたが、各国の同じ期のGDP速報の発表時を比べてみよう。日本は8月17日、米国は7月30日、英国は7月28日、ユーロ、ドイツは8月14日である。中国の発表時期は、米国や英国に比べて2週間ほど早く、日本、ユーロやドイツに比べると1カ月も早い。
GDP統計は、各種統計の加工・2次統計であるので、算出には一定の時間が必要であるが、中国の早さは飛び抜けている。統計処理が早いのは問題ないのだが、早すぎるのは、きちんとやっているのかどうか疑問を持たれるわけだ。
かつて、李克強首相はGDP統計を信じず、エネルギー消費量や物流量で本当の成長率を判断していたというエピソードがあるが、ありえそうな話だ。