2017/05/28

東証二部という市場を考える。(他の新興市場との違いとか。)

先日ブログした
東証2部新規上場初値買い投資法を考える。(自分ならどうするか?。)
なんだけど
数日たって
東証二部について考えていたら
会社四季報オンラインの記事に
2017年05月25日に
という記事が掲載された。


5月19日のブログ投稿からすぐに
一応、資金の100万の内約70%位を今年東証2部上場した
3銘柄に分散して投資した。
数日後
再度、チャートや人気度合い(ヤフー掲示板や検索にて確認観察)
初値後の現在の株価の位置やバリュー具合(PERやPBR今期業績
東証1部狙いの有無や配当等)でポートフォリを再構築
5月28日時点では、約18%程度のプラス
(7940のウェーブロックホールディングス(株)の上げが寄与。他も
プラスを維持)

現時点では、外国株(米国)20%日本株80%キャシュほぼ無し状態で
市場に望んでいる。(笑

6月の四季報発売によりどう動くか?。もポイントである。

会社四季報の記事から
気になるポイントを転記しておく。

東証2部銘柄は時価総額が250億円に満たないという理由だけで東証1部に上場できなかっただけであり、新興市場銘柄と違ってほとんどの2部銘柄は配当を出している。

東証2部銘柄のパフォーマンスが高くなりやすい理由を挙げてみると、1.2部から1部への市場変更、2.バリュエーションの変化、3.投資家層の変化、4.業績の安定度などがある。

IPO時点ですでに東証1部基準は満たしているわけで、上場1年後にその形式基準を下回っていないことに加えて、時価総額が40億円であれば、非常に簡易な上場審査で1部昇格となるはずである。なので、2部銘柄は「1部昇格に最も近い銘柄群」といっても過言ではない。

「バリュエーション」については、14年、15年の19銘柄の業績予想ベースのPERは12.6倍と既上場の2部平均との比較でかなり低いのが現実である。それが、1部昇格でバリュエーションが変わることで、業績に大きな変化がなくても、株価のバリュエーション・チェンジが起こるのは必然的なことである。

「投資家層」については、大口の機関投資家の運用するファンド、特に年金ファンドなどでは、ユニバース(組み入れ候補銘柄)に2部銘柄を入れていないものが多い。それが、1部昇格と同時に組み入れ対象になるわけだから、需給による株価上昇が起こり、ひいてはバリュエーションが上昇することになる。

機関投資家は一度買ったら、そうそう簡単にファンドから外さない(売らない)ために、株価の値持ちが良い。いったん上昇したバリュエーションは大きく下がることはないと言える。そして、業績以外の理由で株価が下がったとしても、再び機関投資家が買ってくるため安心できるといえる。

 最後に「業績の安定」。これを何によって測るかというと、私は会社の業歴に注目している(下表参照)。東証2部銘柄は会社設立からIPOまでの期間が最も長い。1部企業が意外と短いのは、組織再編して持ち株会社形式に変更して上場している企業が多く、持ち株会社の業歴が統計に使われるために見た目は短くなっているためだ。
2部銘柄の業歴は、ここ5年間を見ると40年前後となっている。40年前といえば、1970年代である。オイルショック、プラザ合意の円高、バブル崩壊、金融危機、リーマンショックなどを乗り越えて経営を継続し成長を遂げた企業である。

 景気が悪いからと言ってそうそう簡単に倒産の危機になることはない企業群であるともいえる。むしろ、オーナー企業においては、非常に慎重な経営をしており、守りは堅く、攻めるときは機を見て敏である。


掲載記事筆記者
西堀 敬
にしぼり・たかし●1960年生まれ。証券会社の国際部勤務や米国系eコマース会社の日本法人CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役などを経て、2011年から日本ビジネスイノベーション代表を務める。15年12月より投資情報サイト『IPOジャパン』編集長。IPOエバンジェリスト