2017/08/06

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 を読み始める。

下記の本を読み始めた。しばらくは、リーマン・ショック級の
下落は無いと思っているが(笑
勉強の為に読む。

「正規分布(古典経済学」)と「ベキ分布(経済物理学)」の違い。

最多値と平均値は違う。というこのブログのサブタイトルだけど
ファイスブックでフォローしている方(羽切 正之)の投稿で
気になる投稿があったので
転記しておく。

ベキ分布は学ぶべきかなぁ。と
5%の人間が社会(市場)を動かしているのかぁ?。と


改めて、「正規分布(古典経済学」)と「ベキ分布(経済物理学)」の違い。
ライブドアニュースの「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2016年)によると、単身者(一人暮らし)の人の平均貯蓄額は822万円、中央値は20万円という結果。最高貯蓄額は8000万円(3万人対象)」
これ、正規分布で見てしまえば平均貯蓄額822万円の人が一番人口が多いように勘違いしてしまう。ところが中央値(上位から15000番目の人の値)は20万円と言う事はベキ分布に直せば、実は48.1%が貯蓄ゼロだと言う事が見えて来る。
さらに平均822万円等と言う数字はベキ分布でみれば実は僅かな人数しかいないことが分る。
もし正規分布使って、人口 が一番多いと勘違いして平均貯蓄額822万円の層へプロモーション活動しても、そこにはほとんど魚はいない「死に筋』と言う事になる。宣伝活動はせめて貯蓄額20万円の層へ打たなければ何の価値も無くなる。いや、いっそのこと、貯蓄ゼロの人をターゲットにすべきなんだよね。
では何故、広告マーケティング関係者、証券マンたちは「ベキ分布」を使わないのか?答えは単純、積分計算が分らないから。そうやって自分を誤摩化し、周りも誤摩化しているのが実態。一歩秀でたマーケティングやるには微分積分をマスターすることだね。




経済物理学における平均株価の底と天井を知る方法
先ず、何故リーマン・ショックが起きたか?この原因は実は1986年に起きたスペース・シャトル・チャレンジャーの打ち上げ失敗だったそうな。この事故をきっかけに自然科学の技術者達が仕事にあぶれ、ウオール街で金融工学を使った金融商品の開発を始めたのがきっかけ。特にリーマン・ブラザースはこの宇宙科学者の金融工学に邁進した。
当時この金融工学の基になっていたのが古典経済学の正規分布図。ところがこの正規分布図では時系列での事象変化を見る事は出来ず、実態を伴わない平均値に気を取られ、ものの見事にリーマンは破綻。この瞬間、金融工学も破綻する。そもそも古典経済学は市場参加者全員が経済的合理 判断を下すと言う大前提に成立った学問だったから、ワイドショーしか見てないオバちゃん達が市場に参加しているケースは想定されていない。
そこで注目を浴びたのがノーベル物理学賞を取ったイリア・プリコジンの「散逸構造論」。アフリカのたった一匹の蝶の羽ばたきがマイアミのハリケーンを発生させるって言う理論。ボクはこの理論が大好きだ。ボクの座右の銘にもなっている。量子物理学の基礎ともなった「ゆらぎ理論」。
この散逸構造論では正規分布図など使わず、時系列での事象頻度が分る「ベキ分布」を使う。すると市場の思わぬ素顔が見えて来る。
例えば、米国上場企業一万社の時価総額の半分はたった50社~120社で占められていると言う事が分る。また、米国で年間1.6万冊新 刊本が出版されるけれど、売上の半分はたった50冊で成立っていると言う事も確認出来る。更に、過去50年間の米国株式市場で半分の上昇幅を占めたのはたったの10日間しかなかったと言う衝撃的な事実も知る事が出来る。
ドル円相場でも上位5%の変動幅だけを取り上げれば為替相場全体のレートと同じ形を見ることが出来、逆に残り95%の変動幅を基にチャートを作れば、為替とは全く違うグラフが浮かび上がってしまう。
要するに注目すべきは極端な値や事象5%ほどのものが全体の構図を構成しているのであって、平均値や標準値などというものは時系列の中では全く役に立たないと言う事。この5%がいわゆるアフリカのたった一匹の蝶の羽ばたきを象徴している訳だ。
それは例えば平均株価のPE Rにも当て嵌まる。EPS成長率1500%と10%の企業が混在する中で平均PERだけで割安とか割高とか言うのもナンセンスな話。だからボクは必ずEPS成長率とセットで株価を見ている。
だから平均株価の底と天井の目星をつけるには時価総額の半分を占める上位5%のPEGレシオを見れば、本当の割高、割安も見えて来ると言う事。おそらく今の米国市場だって正規分布のPERでみればどうみたって完全に割高だ。でも上位5%の企業のEPS成長率の高さが全体の市場を引っ張っているんだろうね。
更に言えば、市場を動かしているのは上位5%の大口投資家だと言う事。アマゾンの経営戦略もこの「ベキ分布図」が基礎になっている。
この「散逸構造論」は広告マーケティング担当者は是非、知ったほうがいい。たった5%の人間が世の中を動かしている訳だから、不特定多数の人に メッセージを出すよりも、その5%の人間に的を絞ったメーセージを出した方が絶大な効果を生むと言う事。特にSNSのネット社会ではこの5%の人間が神の存在に近いと言う事。

投資ブログ紹介「雅の日記ーお気楽生活をめざしてー」投資セミナーも開催している方

永年読んでいる投資ブログのひとつを紹介

この
「雅の日記ーお気楽生活をめざしてー」

の雅さんも億トレとなっています。


静岡で定期的に億トレーダーの方や気になる投資業界の
方を講師に呼んで投資セミナー(というか勉強会)を
永年継続的に開催されています。

私は参加したいけど、今の資産状況と勉強費用のバランスを
考えるとねぇ。(笑

ブログを継続して読むだけでも勉強になります。

ちょっと薄っすら覚えなんだけど(どこかに記録しているはず)
このブログで
「投資セミナーに参加する人数で市場の良し悪しが判断される
リーマン・ショック時には、僅か数名だったことも

そういう閑散な時にも参加されている方は、現状ほぼ億り人と
なっています。」
との記述があったブログ記事が記憶にはっきりと残っています。