2017/09/21

売上高と営業利益です。純粋に成長しているかどうか(片山晃氏)

注目するのは売上高と営業利益です。純粋に成長しているかどうかですね。PER(株価収益率)が何倍、というのはあくまで現在の話で、誰でも分かるので付加価値はありません。大事なのは、いまはこうだけど来年、再来年、3年後にはどうなるか、という点です。成長性の高さ、事業のポテンシャルから割安かどうかを判断します。決算の数字を見て、そこに書いてある以上のことを読み取るんです。

 たとえば、それまで成長していなかった企業がある四半期でぴょこっと10%伸びていたら、「何が起こったんだろう」と探ります。そうすると、新しい研究開発の成果が出始めたとか、前の年に強烈なリストラをやってコストダウンした結果、利益率が改善し始めたとか、必ず理由が見つかります。それが今回限りなのか、そのまま続いていくのか、続くとすれば成長の角度がゆるやかなのか急なのか……そこが、投資家の腕が問われるところです。

波に乗れなきゃ引くのも投資(片山晃) :わたしの投資論 :やさしい投資 :マネー :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/money/features/67.aspx?g=DGXNMSFK16045_16052014000000&df=2