2014/01/27

今読む。「円安シナリオの落とし穴」は今後の円相場の参考書となる。

わたしは、長期チャートでは数年の円安への転換が昨年確認された状態だと
判断しているのです。

それでも、この円安は
1、いつまで続くのか?。
2、次に円高に反転するのはいつか?。また反転するのか?。
3、このシナリオが否定される場面とは?。
4、通貨市場の動機要因はなにか?。
5、ヘッジファンドの行動パターンはなにか?。
など
知りたいことを的確に解説そして筆者の想定を書かれています。(現在
の肩書き=野村証券シニア為替ストラテジスト)

また、企業(大企業)の輸出関連企業は海外進出の第一段階はほぼ
終えている企業が多く、円安になっても
1、日本に帰ってこない。
2、海外利益が積み上がる。
3、逆に円安での生産体制構築後の円高への対応が難しい。
4、円高対応体質に変化。(現経営陣は円高を基本に数年の企業計画を
たてている。)
5、内部留保の積み上げがバブル期以上になっている。
という実需要因が言われてます。

今後、数年の投資戦略を立てるに大きな参考となる本です。
第一刷が2013年12月9日ですので、今読むべき本だと思います。

円安シナリオの落とし穴
池田雄之介(いけだ ゆうのすけ)
日本経済新聞社発刊(日経プレミアシリーズ)850円