2015/04/19

金融の歴史上大きなポイントである。(マイナス金利)スイス国債、10年物入札でマイナス金利 世界初 2015/4/9

入札時(発行時)からのマイナス金利である。
そして、それを買うという投資家が存在しているということも重要。
発行済では、すでにマイナス金利になっている。

さて
この影響は、徐々に世界に広がる可能性がある。
預金をすれば金利を取られるという世界の出現である。
まっ。
欧米では、口座を持つと一定金額以上の残高がないと
管理手数料を取られるという銀行は普通にある。(一般的でさえある。)

日本は、まだ一定金額以上なら自動入支払い機の手数料が無料とか
サービスで差がついている程度であるが
やがて、マイナス金利となる可能性もある。
(まっ。量的金融緩和の行方次第。)
市場は変化しているからねぇ。
負の影響も大きいと思うけどね。


転記
スイス財務省が8日に実施した国債の入札で、10年物の利回りがマイナス0.055%となった。長期金利の指標となる10年物国債の利回りが入札時からマイナスになるのは世界で初めてだ。欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和と、それに対応したスイス国立銀行(中央銀行)の低金利政策が投資家の買いを促した。

 スイス政府が売ったのは2025年7月に償還期限を迎える国債で、2億3251万スイスフラン(約289億円)を調達した。ユーロ圏やその周辺国ではECBの量的緩和の影響で5年物国債などでマイナス金利での入札が出始めていた。スイスの国債はさらに安全資産としての需要も強く、余波が10年物にまで及んだ。

 スイスでは1月にスイス中銀が対ユーロでの上限を撤廃した影響で通貨が上昇し、消費者物価は急速に低下している。デフレ回避のために中銀が既にマイナス圏にある政策金利をさらに下げるとの思惑から、短期の売買で利ざやを稼ごうという投資家がいるとみられる。

 スイス国債の利回りは世界最低の水準で推移し、10年物国債も発行済み国債の取引では既にマイナス金利になっていた。

参照
スイス国債、10年物入札でマイナス金利 世界初  :日本経済新聞: