2015/04/13

FBより。「カテキンさんと藤野さんの今の市場に対する考え」上昇相場での対応について。

過去の値にとらわれるな。未来の値を予想するな。

市場より企業を見ろ。

だけど、時々森を見ないといけないな。と肝に命じています。

「カテキンさん」
株を長くやっていると相場全体が盛り上がり始めた時に斜に構えお利口ぶるより素直に馬鹿になる方が儲かる事が分かってくる。
でもどこかで盛り上がる馬鹿を冷めた目で見なければ自分がホンモノの馬鹿になってしまうことも知っている。
その匙加減が株の上手い下手。

「藤野 英人さん」
そうそう。斜に構えたほうが頭がよく見えるから。でもそれでは儲からない。でも本物のバカと本物の投資家は紙一重。どこかで離脱できないといけない。
で、今は斜に構えた人が多い。長くやっている人ほど売っている。そして一度売ってしまうと下げる方向のバイアスでしか見えなくなってしまう。それは願望がそのように見せているから。一度ある思考にとらわれるとその思考から抜けられない。でも一方で、上がるから買う、という真性のバカは最終的には大損する。それよりははるかにましであるとは言える。でも、早期の離脱と相場に最後までついていくのとどちらが最終的にリターンが高いのかはどっちもどっちかもしれないと思う。
本物のバカと本物の投資家だけ儲かっているマーケットかもしれない。両方共本物。でも最終的にバカは儲からないというようにできている。
ピーター・リンチの言葉から
「誰でも犯しがちな大きな過ちの一つは、相場が調整に入りそうだということで、それを避けようとして、株式や株式投信を売ってしまうことです。また、次に来るであろう調整局面を待って株を買おうと、現金を寝かせておくのも間違いです。たとえて言えば、熊をやり過ごそうと身を隠していて、牡牛とともに走る機会を失う、ということになるでしょうか。」
熊とは弱気相場、牡牛とは強気相場のこと。売買のタイミングを相場の方向性で考えるのではなく、よい企業を発掘するかどうかに集中することが大事なのである。特にこれは日経平均指数が2万円を突破した今こそ肝に銘じたいことだ。株価のただの水準感で売却をしてしまうと、知らないうちにまたこの水準を突破し乗り遅れてしまうことになる
日経平均指数が2万円になったからといって買う人は愚か。でも2万円になったから売るという人も愚か。というのも両方共価格に振り回されていて、価値を見ていないから。もちろん投資はそれぞれだし、別にどうあっていいので、あんたに愚かとか愚かでないとか言われたくないというのはあるだろう。そしてそれはまったくそのとおり。わたしに愚かと言われたくないあなたは投資には向いている。この話を聞いて、反対行動をした人(売った人が買い戻す、買った人が売る)の方が控えめ言っても投資には向いていない人だから。
私は相場そのものを見ないようにしていて、会社を見るようにしてる。良い会社を長く持つ、割高になったら割安なものの比率をあげる、という方法に徹していれば、市場をみて売り買いをする愚を犯さなくて済む。
孫正義さんや柳井さんがなぜ資産家なのかというと、ソフトバンクとファーストリテイリングの株を大量に持ち、事業を伸ばして暴落した時にも手放さなかったからだ。もし孫さんや柳井さんのことが資産家でイライラするならば彼らの株を買えば良い。そうすれば同じ状態になれる。もし暴落するのが怖いならば、彼らを羨む必要はない。もし予想通り暴落すれば一番資産を失うのは彼らだからだ。