2015/07/28

株価暴落の背後にある論理 ~「管理される」ことが当然の社会の限界を読む。

また、反日政策をとるのだろうか?。



中国の人々はこれを「愚民政策」と呼ぶ。
多くの人が自分たちは政府から「愚民」と扱われていることを知っているが、
逆らっても何の益もないので、高度な判断は権力者に任せ
自分はひたすら利益だけを狙う。
おカネがあれば、この窮屈な社会でもかなり快適な暮らしができる――
という判断をする。
その結果、社会では自己責任の論理がどんどん希薄になっていく。
それは当然のことだろう。
人は誰でも自分の意志で決めたのではないことに責任は取れない
権力者が決めたことには黙って従うが、結果の責任は追及する。
いわば黙って「愚民」を演じるのである。

中国の株式市場は世界の常識で考える「市場(マーケット)」ではなく、
中国の権力者が統治を有利に運ぶための装置でしかない。
そこに国民を呼び込んでカネを集めておいて、それが消失したのだから、
その穴埋めを権力者の力で行うのは極めて当然の理屈である。
それができなかったら、
民は怒る。怒った民を黙らせるには、カネを渡すか、力で押さえるしかない。
今、中国の権力者はその両方をにらみつつ、戦々恐々とした日々を送っていると思う。


参照
株価暴落の背後にある論理 ~「管理される」ことが当然の社会の限界